2008年09月23日
「闇の子どもたち」(タイの人身売買を扱った日本映画)
アジアフォーカス福岡国際映画祭の期間中に知り合いから映画「闇の子どもたち」について聞いて、とても気になっていた。
福岡ではKBCシネマというミニシアターで公開中だが、もうすぐ終わってしまう。23日(祝)は一日空いたので、18時50分からの上映で見た。
タイの子どもたちの人身売買と、臓器移植がテーマの作品だ。
江口洋介、妻夫木聡、宮崎あおい、佐藤浩市といった一線級で活躍している俳優を起用していた。多くの人に見てもらいたい作品だ。
売られていったタイの子どもたちは、檻の中に入れられ、幼児性愛者の嗜好の対象となっていく。エイズなどの病気になれば、黒いゴミ袋に入れ捨てられる。また「臓器移植」の依頼がくれば、生きたまま麻酔をかけられ、臓器を提供させられてしまう。
福岡ではKBCシネマというミニシアターで公開中だが、もうすぐ終わってしまう。23日(祝)は一日空いたので、18時50分からの上映で見た。
タイの子どもたちの人身売買と、臓器移植がテーマの作品だ。
江口洋介、妻夫木聡、宮崎あおい、佐藤浩市といった一線級で活躍している俳優を起用していた。多くの人に見てもらいたい作品だ。
売られていったタイの子どもたちは、檻の中に入れられ、幼児性愛者の嗜好の対象となっていく。エイズなどの病気になれば、黒いゴミ袋に入れ捨てられる。また「臓器移植」の依頼がくれば、生きたまま麻酔をかけられ、臓器を提供させられてしまう。
南部記者(江口洋介)は、タイに在住する日本の新聞の記者である。彼は、タイの子どもが、生きたまま心臓を提供させられるという情報を得る。日本の夫婦の8歳の子どもが、拡張型心筋症にかかり、移植を受けられないと死んでしまう。そこで、ブローカーを通して、生きたタイの子どもの心臓を移植する手術を受ける手配をしたというのだ。
「自分探し」のためにタイのNGOで働き始める(宮崎あおい)は、何とかして、この移植手術を阻止しようと考えている。
一方、梶川記者(佐藤浩市)は「この事件を阻止しても、新たな犠牲者は出る。見たことを記事にして批判していくことこそ必要だ」と考える。
そして、南部記者は、二人の考えのはざまで揺れている感じだ。
「善の塊」のようなイメージの、江口洋介が、葛藤のある役を好演していた。風呂上がりだったか、上半身裸のシーンが一度出てくる。贅肉は少しついているものの、よく鍛えられている体だ。ラグビーボールを抱き枕代わりにして寝ているのだが、そうでもしないと、説得力はないほどの肉体だ。
売春を勧める側も、単なる悪人としては描かれてはいない点も、この作品のすばらしいところだ。自分たちも、過去には虐待を受けていたのだろう。虐げられていた者が、大人になって子どもたちを虐げる側に回っている。
警察の中にも、売春業者や臓器売買ブローカーと通じている者がいる。また、NGOの中にも「裏切り者」がいる。
悪を悪として真っ向から挑んでも、問題の解決にはなかなか結びつかず、命を狙われることにもなってしまう。
それでは、どうしたらいいのだろうか。
それぞれの人物は、主義主張を持っているが、他の者と衝突をし、葛藤をする。
命を狙われた南部記者は「俺は闘う。汚れた日本人と一緒にされた」というセリフは、単なるプライドから出た言葉ではなく、実に重みのある言葉であることが、作品の終盤にかけてわかっていくのだ。
悲惨な境遇にある少女たちの運命がどうなっていくのか。アジアフォーカス福岡国際映画祭で「観客賞」を取った「地上の掟」のラストのように、それぞれの「悲劇」を一秒おきくらいに代わる代わるに見せる手法が、効果的だった。
悪を悪だと考え、直線的に批判できる者と、過去の罪を悔い、善として生きていく者は、どちらが本当の善であるのか。また、どちらが世界を変える力を持つのか。考えさせられる作品だった。
この記事へのトラックバックURL
http://ch01411.kitaguni.tv/t674991
この記事へのコメント
乳児&幼児&児童虐待は、私が一番嫌悪するものです。
で、ノンフィクションはもちろんフィクションであっても
文や映像で目にすると、真面目に&文字通り吐きそうになるので
こちらの作品も目にしないつもりでした。
が、Junさんの最後の二行が気になります。
観に行こうか、と一応地元の上映館を調べたところです。。。。
で、ノンフィクションはもちろんフィクションであっても
文や映像で目にすると、真面目に&文字通り吐きそうになるので
こちらの作品も目にしないつもりでした。
が、Junさんの最後の二行が気になります。
観に行こうか、と一応地元の上映館を調べたところです。。。。
Posted by もこ at 2008年09月23日 23:59
アマゾンのレビューなどを読むと、文庫本(原作)では、かなりグロい描写も出てきて、前半部は読んでいて気分が悪くなったという人もいるみたいです。
その点、映画では、暴力的シーンを描くのは最小限にとどめています。また、見せ方も工夫していて、虐待のシーンなどは、画面の外で見る人が想像するしかないというシーンが多用されています。
パンフレットを買って読みましたが、監督はかなり考えて撮影にあたっています。たとえば、子どもが苦しむシーンを見せることで、かえって、幼児愛好者は喜ぶという逆の効果もでてしまうわけです。その辺をどうやってクリアしていったかも、作品を見て欲しいところです。
エントリー記事本文の最後の二行は、ネタバレにならないように、ぎりぎりのところでの感想にとどめました。
それにしても、僕は最後の桑田佳祐の歌は要らないと思いました。考えさせられる作品なのに、まるで「おいしくなかったでしょう」と口直しのための食べ物を無理矢理与えられるようで、嫌な気分になりました。何だか、ジャイアンの歌を無理矢理聴かせられたような気分です。
その点、映画では、暴力的シーンを描くのは最小限にとどめています。また、見せ方も工夫していて、虐待のシーンなどは、画面の外で見る人が想像するしかないというシーンが多用されています。
パンフレットを買って読みましたが、監督はかなり考えて撮影にあたっています。たとえば、子どもが苦しむシーンを見せることで、かえって、幼児愛好者は喜ぶという逆の効果もでてしまうわけです。その辺をどうやってクリアしていったかも、作品を見て欲しいところです。
エントリー記事本文の最後の二行は、ネタバレにならないように、ぎりぎりのところでの感想にとどめました。
それにしても、僕は最後の桑田佳祐の歌は要らないと思いました。考えさせられる作品なのに、まるで「おいしくなかったでしょう」と口直しのための食べ物を無理矢理与えられるようで、嫌な気分になりました。何だか、ジャイアンの歌を無理矢理聴かせられたような気分です。
Posted by Jun Rajini
at 2008年09月24日 01:22
at 2008年09月24日 01:22本日、観てきました。今帰宅したところです。
とても心に残る作品でした。
って、いつもながらうまく表現できません。
また近いうちにコメントさせて頂きます。
自分のブログにもエントリーしたいです。
取り急ぎ、観てきた報告と、いい映画をご紹介頂いたお礼を申し上げます。
Junさんの最後の二行がなければ行きませんでした&観ませんでしたから。
ありがとうございました。
あと。Junさんのエントリー中で。
「梶川記者(佐藤浩市)」ではなく「清水記者(豊原功補)」かと思われます。
佐藤浩市氏演じる梶川氏は、心臓病の子供のお父様ではないかと。
とても心に残る作品でした。
って、いつもながらうまく表現できません。
また近いうちにコメントさせて頂きます。
自分のブログにもエントリーしたいです。
取り急ぎ、観てきた報告と、いい映画をご紹介頂いたお礼を申し上げます。
Junさんの最後の二行がなければ行きませんでした&観ませんでしたから。
ありがとうございました。
あと。Junさんのエントリー中で。
「梶川記者(佐藤浩市)」ではなく「清水記者(豊原功補)」かと思われます。
佐藤浩市氏演じる梶川氏は、心臓病の子供のお父様ではないかと。
Posted by もこ at 2008年09月24日 16:07
もこさん、早速ご覧になって下さり、ありがとうございます。
それから、ご訂正ありがとうございました。普段、あまりドラマなどをみないせいもあって、俳優の名前と顔が一致しないのです^^
問題の本質を伝えるために、かなり撮影の工夫をされていましたね。衝撃的でグロい映像を見せることで「現実」を見せようとする手法もあると思いますが、この映画は、そういう手法をとらずに、問題について観客が考えることができるような作品になっていると思います。
昨日、図書館で本を借りてきました。主人公の南部記者の運命も、映画とはずいぶん違うようです。監督がずいぶん、映画用に作り替えているみたいです。
それから、ご訂正ありがとうございました。普段、あまりドラマなどをみないせいもあって、俳優の名前と顔が一致しないのです^^
問題の本質を伝えるために、かなり撮影の工夫をされていましたね。衝撃的でグロい映像を見せることで「現実」を見せようとする手法もあると思いますが、この映画は、そういう手法をとらずに、問題について観客が考えることができるような作品になっていると思います。
昨日、図書館で本を借りてきました。主人公の南部記者の運命も、映画とはずいぶん違うようです。監督がずいぶん、映画用に作り替えているみたいです。
Posted by Jun Rajini
at 2008年09月25日 00:54
at 2008年09月25日 00:54Junさんが原作をお読みになったと伺い、
私も思い切って読むことにしました。
図書館の本を読むと鼻が詰まるので
(アレルギーだと思います。やっかいな私ですね。汗笑。)
アマゾンお急ぎ便で頼みました。明日夕方には届きます。
原作と映画では、違うのですね。
楽しみです。というか、映画の作り、という意味で興味あります。
吐きそうなところは流し読みしたいです。。。。。
本日の朝日新聞夕刊一面の「ニッポン人脈記」に
作品と原作者のヤン・ソギル氏の話&事が出ていました。
「ぼくはもう5回見た。
小説を書いているときは映画化なんて無理だろうと思ったが、
いい作品になって驚いたよ。」と仰ってます。
本当にいい&貴重な&考えさせられる作品(映画)だと思います。
Junさんに重ねてお礼申し上げます。<<(_ _)>>
私も思い切って読むことにしました。
図書館の本を読むと鼻が詰まるので
(アレルギーだと思います。やっかいな私ですね。汗笑。)
アマゾンお急ぎ便で頼みました。明日夕方には届きます。
原作と映画では、違うのですね。
楽しみです。というか、映画の作り、という意味で興味あります。
吐きそうなところは流し読みしたいです。。。。。
本日の朝日新聞夕刊一面の「ニッポン人脈記」に
作品と原作者のヤン・ソギル氏の話&事が出ていました。
「ぼくはもう5回見た。
小説を書いているときは映画化なんて無理だろうと思ったが、
いい作品になって驚いたよ。」と仰ってます。
本当にいい&貴重な&考えさせられる作品(映画)だと思います。
Junさんに重ねてお礼申し上げます。<<(_ _)>>
Posted by もこ at 2008年09月25日 19:22
もこさん、こんばんは。
あ、僕は原作は読んでないですよ^^
借りただけで、今、三十ページ読んだところです。映画よりも、描写が具体的ですね。父母が、テレビや冷蔵庫を買うために、娘を売ったというのは、すさまじい設定だと思います。国境警備員、警察などの腐敗ぶりもひどく、売られた子どもたちにとって、非常に絶望的な世界が描かれています。人買いの男も、母親から捨てられ、ストリートチルドレンとして生活し、6年も売春をしていたというのも、すさまじいです。
原作者が、映画を5回も観たとは面白いですね。
映画を観たときに、ラストシーンでの、ああいう終わり方は、映像的だなあと思いました。
「放送禁止歌」という森達也監督によるドキュメンタリー作品(テレビで放映されました)のラストを思い出しました。
放送禁止になった歌にはどのようなものがあるのか。そして、どういういきさつで放送禁止になっていったのかを取材したドキュメンタリーです。
歌などが放送禁止になることがありますが、あれは、どこかが審査をし、取り締まっているというわけではないんです。つまり、自主規制なんです。
メディアが自主規制をしていくという環境は、必ずしもいいものではありません。報道をするときに萎縮してしまうからです。昭和天皇にが病気になり、亡くなる前後の報道などにも見られましたね。
「放送禁止歌」では、ラストに自主規制をしているのは誰だ?と言って、自分自身を映すわけです。鏡に映った森監督だったか、カメラを直接、自分自身に向けたのかは忘れてしまいましたが…。
このドキュメンタリーはレンタルや販売はされていませんが、書籍が売っています。内容も濃くて、面白いので、興味のある人は読んでみて下さいね。
あ、僕は原作は読んでないですよ^^
借りただけで、今、三十ページ読んだところです。映画よりも、描写が具体的ですね。父母が、テレビや冷蔵庫を買うために、娘を売ったというのは、すさまじい設定だと思います。国境警備員、警察などの腐敗ぶりもひどく、売られた子どもたちにとって、非常に絶望的な世界が描かれています。人買いの男も、母親から捨てられ、ストリートチルドレンとして生活し、6年も売春をしていたというのも、すさまじいです。
原作者が、映画を5回も観たとは面白いですね。
映画を観たときに、ラストシーンでの、ああいう終わり方は、映像的だなあと思いました。
「放送禁止歌」という森達也監督によるドキュメンタリー作品(テレビで放映されました)のラストを思い出しました。
放送禁止になった歌にはどのようなものがあるのか。そして、どういういきさつで放送禁止になっていったのかを取材したドキュメンタリーです。
歌などが放送禁止になることがありますが、あれは、どこかが審査をし、取り締まっているというわけではないんです。つまり、自主規制なんです。
メディアが自主規制をしていくという環境は、必ずしもいいものではありません。報道をするときに萎縮してしまうからです。昭和天皇にが病気になり、亡くなる前後の報道などにも見られましたね。
「放送禁止歌」では、ラストに自主規制をしているのは誰だ?と言って、自分自身を映すわけです。鏡に映った森監督だったか、カメラを直接、自分自身に向けたのかは忘れてしまいましたが…。
このドキュメンタリーはレンタルや販売はされていませんが、書籍が売っています。内容も濃くて、面白いので、興味のある人は読んでみて下さいね。
Posted by Jun Rajini at 2008年09月26日 02:16
もうご存知かもしれませんが「闇の子どもたち」はまったく事実に基づかない映画として各映画サイトなどではノンフィクションの文字が次々と外されているようです。結局、集金団体日本ユニセフ(ユニセフとは別組織)や一部の人間が自分達の金儲けのために作ったフィクション、というのが実際のところのようですね。
Posted by もち at 2008年09月26日 15:30
もちさん、こんばんは。
「闇のこどもたち」はもともとフィクション作品なのですが、実際に子どもの人身売買や、売春があって、ペディストが利用しているのであれば「事実」をある程度は描いているといるのだと思います。フィクションであれ、ノンフィクションであれ、問題の本質をとらえているかどうかだと思います。
また、ノンフィクションであっても、客観的な事実というものは存在しません。切り口や伝え方によっても変わりますし、あらゆるノンフィクションは、主観的なものです。僕は「まったく事実にもとづかない」という立場の方が、危険だと思います。それは「まったく」という完全否定の言葉を使っていらっしゃるからです。この映画や原作に書かれていることをすべてうのみにしないことは、大切なことですが、完全否定することは、現地の人を買っている人の存在を肯定することにつながるわけです。
また、映画は金儲けの手段としては、効率は悪いと思います。
金儲けというよりは、問題を解決するために、問題提起をした作品だと思います。もし、金儲けだとしても、問題を解決するために、資金が必要なのであれば、それはそれでいいのではないでしょうか。ただ、よく調べているわけではないので、あくまでも一般論として申し上げているだけです。もちろん、日本ユニセフが、事実を歪曲し、寄付者をだまして、資金を集め、私利私欲のために使っているのであれば、許されないと思います。
「闇のこどもたち」はもともとフィクション作品なのですが、実際に子どもの人身売買や、売春があって、ペディストが利用しているのであれば「事実」をある程度は描いているといるのだと思います。フィクションであれ、ノンフィクションであれ、問題の本質をとらえているかどうかだと思います。
また、ノンフィクションであっても、客観的な事実というものは存在しません。切り口や伝え方によっても変わりますし、あらゆるノンフィクションは、主観的なものです。僕は「まったく事実にもとづかない」という立場の方が、危険だと思います。それは「まったく」という完全否定の言葉を使っていらっしゃるからです。この映画や原作に書かれていることをすべてうのみにしないことは、大切なことですが、完全否定することは、現地の人を買っている人の存在を肯定することにつながるわけです。
また、映画は金儲けの手段としては、効率は悪いと思います。
金儲けというよりは、問題を解決するために、問題提起をした作品だと思います。もし、金儲けだとしても、問題を解決するために、資金が必要なのであれば、それはそれでいいのではないでしょうか。ただ、よく調べているわけではないので、あくまでも一般論として申し上げているだけです。もちろん、日本ユニセフが、事実を歪曲し、寄付者をだまして、資金を集め、私利私欲のために使っているのであれば、許されないと思います。
Posted by Jun Rajini at 2008年09月27日 00:42
Junさん こんにちは
もちさん はじめまして
まず。「日本ユニセフ」の件。知りませんでした。
本日、所用で上野に行きましたが、
岩手(?)大地震の寄付お願いします、という女性がいました。
真偽は分かりませんが無視&遠慮させて頂きました。
ボランティアや善意の寄付を名乗って
訳の分からない&犯罪的行為をする組織&団体もあるようです。
それらには充分気を付けたいです。
そして、それらの対する啓蒙も必要だとと思います。
さて。「闇の子供たち」の映画ですが。
原作をさらっと読みました。
原作と映画では、問題提起の主旨が違うようです。
こはがあくまでも私の主観で、違っていたら大変申し訳ありません。
前述しましたが。
原作者のヤン・ソギル氏の「いい作品になって驚いたよ。」のお言葉に、
とても感動しています。
原作と、映画監督が創る映画の違い。
そしてそれを原作者の方が認めて下さっているという懐の深さ。
それらに、私の中で、あらためて静かな感動が深まっています。
映画には、例えば臓器移植の医療者の方々から異論が出ているようです。
http://www.j-cast.com/2008/09/24027451.html
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20080805/167273/?P=1
(下の方は会員登録をしないと読めないようです。すみません。)
人身売買に関しても、真偽&諸説かと思われます。
自分でも一言でまとまりませんが。
「闇の子供たち」は様々な問題提起を促す映画として、
ノンフィクション、フィクションに関わらず、価値ある映画と感じております。
もちさん はじめまして
まず。「日本ユニセフ」の件。知りませんでした。
本日、所用で上野に行きましたが、
岩手(?)大地震の寄付お願いします、という女性がいました。
真偽は分かりませんが無視&遠慮させて頂きました。
ボランティアや善意の寄付を名乗って
訳の分からない&犯罪的行為をする組織&団体もあるようです。
それらには充分気を付けたいです。
そして、それらの対する啓蒙も必要だとと思います。
さて。「闇の子供たち」の映画ですが。
原作をさらっと読みました。
原作と映画では、問題提起の主旨が違うようです。
こはがあくまでも私の主観で、違っていたら大変申し訳ありません。
前述しましたが。
原作者のヤン・ソギル氏の「いい作品になって驚いたよ。」のお言葉に、
とても感動しています。
原作と、映画監督が創る映画の違い。
そしてそれを原作者の方が認めて下さっているという懐の深さ。
それらに、私の中で、あらためて静かな感動が深まっています。
映画には、例えば臓器移植の医療者の方々から異論が出ているようです。
http://www.j-cast.com/2008/09/24027451.html
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20080805/167273/?P=1
(下の方は会員登録をしないと読めないようです。すみません。)
人身売買に関しても、真偽&諸説かと思われます。
自分でも一言でまとまりませんが。
「闇の子供たち」は様々な問題提起を促す映画として、
ノンフィクション、フィクションに関わらず、価値ある映画と感じております。
Posted by もこ at 2008年09月27日 21:32
↑誤字脱字があり、すみません。
> それらの対する啓蒙も→それら【に】対する啓蒙も
> こはがあくまでも私の主観で→こ【れ】はあくまでも私の主観で
以上を訂正いたします。<<(_ _)>>
> それらの対する啓蒙も→それら【に】対する啓蒙も
> こはがあくまでも私の主観で→こ【れ】はあくまでも私の主観で
以上を訂正いたします。<<(_ _)>>
Posted by もこ at 2008年09月27日 22:39
もこさん、こんばんは。
もう原作をお読みになったんですね。僕が読んだのは40ページくらいまでです。
ご紹介の記事、読みました。たしかに、生きている少女を殺しての心臓移植は現実にはありそうもない話だとは思いました。
映画の中で重要なシーンなので、検証され、批判されるべきだと思います。
でも、その部分を除いても、数々の問題提起をしている作品だと思います。
少年少女がドナーになっている例があるのかどうかはわかりませんが、インドやフィリピンなどでは、低所得者が腎臓を提供しているという例がかなりみられます。外国の人たちも腎臓を買っています。昨年、九州大学で、岡山大学の粟屋剛教授らの講演を聴きました。
記憶を頼りにまとめると、
貧困なインドの人が自分の腎臓を売ることは、一概に否定はできないのではないか。タダで提供するというシステムよりは、ドナーも補償を受けられる点ではよいのではないか。また、臓器移植売買を禁止すると、闇の腎臓移植ビジネスが横行する可能性がある。
また、腎臓を売ることで、金銭を得て、その人の生活の質が上がることも多い。だが、提供をした人の中には、疲れやすくなったという人もいる。また、もらったお金を半年か一年くらいで使い果たしてしまう人もいる。
腎臓の提供を受けられないと人工透析に毎年多額の費用がかかる。お金に余裕のある人が、腎臓を買って生活を向上させ、貧困な人が腎臓を売って、金銭を得る。
貧困な国の政府は、腎臓病患者の透析の費用を安く提供できるわけでもなく、貧困層も救えていない。だから、腎臓の売買を禁止していない。
ブローカーも悪質だとは言い切れない。悪質なブローカーだと、医師から相手にされなくなってしまうこともあるからだ。また、ブローカーは、ドナーの不安を和らげる役割も果たしている。かつて腎臓を提供した者がブローカーになることもある。
しかしながら、貧困な人たちが住む集落では、その集落の人たちがたくさん臓器を売るという例も見られる。
日本では、血縁関係のある人になら、自分の腎臓を提供すると答える人がいるけれど、無関係の人に提供すると回答する人は少ない。その点、フィリピンの人は、血縁関係には必ずしもこだわらない。なぜだか断定はできないが、宗教と関係があるのではないか。
といったことをおっしゃっていました。
人身売買された子どもたちが売春をしているという例は、新聞記事などで読んだことがあります。また、売春をさせられ、エイズにかかってしまう例もあります。
映画が「実話」ではないのはいうまでもありませんが、似たようなことは、現に起こっているのだと思います。
子どもが腎臓を提供している例はあるかどうか。人身売買された少年たちの腎臓が奪い去られる例があるかどうかは、調べていないのでよくはわかりません。しかし、そのような危険はあると思います。
粟屋先生が「腎臓村」(貧困層が住み、ドナーとなっている人が多いインドの集落)で聞き取り調査をした結果によると、
【引用】
。ドナーの最年少は14歳、最高齢は48歳(いずれも腎臓提供当時)。性別では女性が60%を占める。収入は最低が0、最高が月1,200ルピー。レシピエントの55%は外国人である。受け取った腎臓代金は最低額が6,000ルピー、最高額が27,500ルピー。腎臓提供(売却)の理由としては借金返済が最も多く、他に、生活費の捻出、家・土地の購入、娘の結婚のための持参金の捻出などがあった。
【引用終わり】
1ルピーは現在はいくらかわかりませんが、論文中には1ルピー=約4円と書かれてあります。
6000ルピー~27,500ルピーなら、約24000円~11万円になります。腎臓を一個失って、たったこれだけの金額かと思うと、愕然とします。
「レシピエントの55%は外国人」というのも、複雑な思いがします。
http://homepage1.nifty.com/awaya/hp/ronbun/r001.html
http://homepage1.nifty.com/awaya/hp/
もう原作をお読みになったんですね。僕が読んだのは40ページくらいまでです。
ご紹介の記事、読みました。たしかに、生きている少女を殺しての心臓移植は現実にはありそうもない話だとは思いました。
映画の中で重要なシーンなので、検証され、批判されるべきだと思います。
でも、その部分を除いても、数々の問題提起をしている作品だと思います。
少年少女がドナーになっている例があるのかどうかはわかりませんが、インドやフィリピンなどでは、低所得者が腎臓を提供しているという例がかなりみられます。外国の人たちも腎臓を買っています。昨年、九州大学で、岡山大学の粟屋剛教授らの講演を聴きました。
記憶を頼りにまとめると、
貧困なインドの人が自分の腎臓を売ることは、一概に否定はできないのではないか。タダで提供するというシステムよりは、ドナーも補償を受けられる点ではよいのではないか。また、臓器移植売買を禁止すると、闇の腎臓移植ビジネスが横行する可能性がある。
また、腎臓を売ることで、金銭を得て、その人の生活の質が上がることも多い。だが、提供をした人の中には、疲れやすくなったという人もいる。また、もらったお金を半年か一年くらいで使い果たしてしまう人もいる。
腎臓の提供を受けられないと人工透析に毎年多額の費用がかかる。お金に余裕のある人が、腎臓を買って生活を向上させ、貧困な人が腎臓を売って、金銭を得る。
貧困な国の政府は、腎臓病患者の透析の費用を安く提供できるわけでもなく、貧困層も救えていない。だから、腎臓の売買を禁止していない。
ブローカーも悪質だとは言い切れない。悪質なブローカーだと、医師から相手にされなくなってしまうこともあるからだ。また、ブローカーは、ドナーの不安を和らげる役割も果たしている。かつて腎臓を提供した者がブローカーになることもある。
しかしながら、貧困な人たちが住む集落では、その集落の人たちがたくさん臓器を売るという例も見られる。
日本では、血縁関係のある人になら、自分の腎臓を提供すると答える人がいるけれど、無関係の人に提供すると回答する人は少ない。その点、フィリピンの人は、血縁関係には必ずしもこだわらない。なぜだか断定はできないが、宗教と関係があるのではないか。
といったことをおっしゃっていました。
人身売買された子どもたちが売春をしているという例は、新聞記事などで読んだことがあります。また、売春をさせられ、エイズにかかってしまう例もあります。
映画が「実話」ではないのはいうまでもありませんが、似たようなことは、現に起こっているのだと思います。
子どもが腎臓を提供している例はあるかどうか。人身売買された少年たちの腎臓が奪い去られる例があるかどうかは、調べていないのでよくはわかりません。しかし、そのような危険はあると思います。
粟屋先生が「腎臓村」(貧困層が住み、ドナーとなっている人が多いインドの集落)で聞き取り調査をした結果によると、
【引用】
。ドナーの最年少は14歳、最高齢は48歳(いずれも腎臓提供当時)。性別では女性が60%を占める。収入は最低が0、最高が月1,200ルピー。レシピエントの55%は外国人である。受け取った腎臓代金は最低額が6,000ルピー、最高額が27,500ルピー。腎臓提供(売却)の理由としては借金返済が最も多く、他に、生活費の捻出、家・土地の購入、娘の結婚のための持参金の捻出などがあった。
【引用終わり】
1ルピーは現在はいくらかわかりませんが、論文中には1ルピー=約4円と書かれてあります。
6000ルピー~27,500ルピーなら、約24000円~11万円になります。腎臓を一個失って、たったこれだけの金額かと思うと、愕然とします。
「レシピエントの55%は外国人」というのも、複雑な思いがします。
http://homepage1.nifty.com/awaya/hp/ronbun/r001.html
http://homepage1.nifty.com/awaya/hp/
Posted by Jun Rajini at 2008年09月28日 01:00
Junさん。
たびたび失礼致します。
粟屋剛教授のご紹介、参照サイトのご紹介ありがとうございます。
世の中、私はいろいろ知らないことだらけです。
今回、こちらの映画で原作者や監督がお考えになった、
問題提起は幾つかあると思います。
それぞれが大事な、そして難しい問題であり、
これからも心を寄せていきたいです。
が。私が一番胸に残ったのは、Junさんの記事中の最後の二行です。
『悪を悪だと考え、直線的に批判できる者と、過去の罪を悔い、善として生きていく者は、どちらが本当の善であるのか。また、どちらが世界を変える力を持つのか。』
ラストシーンをJunさんは「映像的」と表現なさいました。
映画にお詳しいJunさんの表現に、なるほどと思います。
あのように映像で”表す”ことができるのが、映画の良いところなのですね。
私は、衝撃的というかびっくりというか。。。。言葉が出ませんでした。
映画館の椅子で、Junさんの最後の二行がしみじみ思い出されていました。
桑田佳祐氏の歌も、私には、茫然自失から態勢を立て直す為の時間、
みたいな感じでした。今思うと、確かに余分だと感じます。
これからは怖がらずに^^;、様々な映画を観たいと思います。
Junさんの映画エントリーを楽しみにしています。
あと。「放送禁止歌」と森監督の別の一冊を
アマゾンマーケットプレイスで少し安くなっていたのを買いました。
数日で届くと思います。またコメントさせて下さい。
感動や嬉しくて、Junさんのブログに
たくさんのコメントを記させて頂いてますが。すみません。
ご迷惑でしたら、遠慮なくご指摘、仰って下さいませ。<<(_ _)>>
よろしくお願い致します。
たびたび失礼致します。
粟屋剛教授のご紹介、参照サイトのご紹介ありがとうございます。
世の中、私はいろいろ知らないことだらけです。
今回、こちらの映画で原作者や監督がお考えになった、
問題提起は幾つかあると思います。
それぞれが大事な、そして難しい問題であり、
これからも心を寄せていきたいです。
が。私が一番胸に残ったのは、Junさんの記事中の最後の二行です。
『悪を悪だと考え、直線的に批判できる者と、過去の罪を悔い、善として生きていく者は、どちらが本当の善であるのか。また、どちらが世界を変える力を持つのか。』
ラストシーンをJunさんは「映像的」と表現なさいました。
映画にお詳しいJunさんの表現に、なるほどと思います。
あのように映像で”表す”ことができるのが、映画の良いところなのですね。
私は、衝撃的というかびっくりというか。。。。言葉が出ませんでした。
映画館の椅子で、Junさんの最後の二行がしみじみ思い出されていました。
桑田佳祐氏の歌も、私には、茫然自失から態勢を立て直す為の時間、
みたいな感じでした。今思うと、確かに余分だと感じます。
これからは怖がらずに^^;、様々な映画を観たいと思います。
Junさんの映画エントリーを楽しみにしています。
あと。「放送禁止歌」と森監督の別の一冊を
アマゾンマーケットプレイスで少し安くなっていたのを買いました。
数日で届くと思います。またコメントさせて下さい。
感動や嬉しくて、Junさんのブログに
たくさんのコメントを記させて頂いてますが。すみません。
ご迷惑でしたら、遠慮なくご指摘、仰って下さいませ。<<(_ _)>>
よろしくお願い致します。
Posted by もこ at 2008年09月28日 11:42
こんにちは!
先日ニュースで、タイでは上映禁止が決まったと言ってた映画でしょうか?監督が作り直してでも上映させたいとか。
とても気になっていましたが、こちらで読ませていただき、まずは原作から読んでみたいなと強く思いました。
先日ニュースで、タイでは上映禁止が決まったと言ってた映画でしょうか?監督が作り直してでも上映させたいとか。
とても気になっていましたが、こちらで読ませていただき、まずは原作から読んでみたいなと強く思いました。
Posted by Nezu at 2008年09月29日 13:02
今年の、「福岡・アジア映画祭」は、雑多で、行きそびれてしまいました。
早速、「闇の子供たち」の本を手に入れなければ。
以前、臓器移植手術の為、渡米する子供へ、寄付した事があり、甲斐なく亡くなった事を聞いた時、胸が締め付けられる思いでした。
他人でさえそうなのです。親であれば、鬼子母神(人の子をとって喰らう)になっても、我子を助けたいのは、変えようのない本能であります。
子を捨てる、殺す、獣以下の親にいきどうりを覚えます。。。
早速、「闇の子供たち」の本を手に入れなければ。
以前、臓器移植手術の為、渡米する子供へ、寄付した事があり、甲斐なく亡くなった事を聞いた時、胸が締め付けられる思いでした。
他人でさえそうなのです。親であれば、鬼子母神(人の子をとって喰らう)になっても、我子を助けたいのは、変えようのない本能であります。
子を捨てる、殺す、獣以下の親にいきどうりを覚えます。。。
Posted by Ms.border at 2008年09月30日 16:40
もこさん、こんばんは。
南部記者(江口洋介)の演技が、すさまじかったですね。
以下のコメント、少しぼかして書いていますが「ネタバレ」の可能性がありますので、映画をこれからご覧になる方は、この先を読むかどうかは、ご自身の判断でお願いします。
さて、NGOの集会で、発砲事件が起き、大騒ぎになった時、南部記者の脚に、少年がすがりつきました。
彼は「うわぁ~!!」と叫びましたね。あの演技、僕は、最初は、あんなに大げさな演技、リアリティがないなあ…と違和感を持ったんです。
でも、あのシーンは、違和感を観客にわざと持たせたんだと思います。その後に、映像で、なぜ彼が「うわぁ~!!」と叫んだのかの理由が明らかになっていきます。
僕は過去の過ちを隠し、または、なかったものにし、もしくは、まあ仕方がなかったことと、心の中で折り合いをつけることができる人も、けっこういると思うんです。そうでないと、人間、よいことはできないです。
また、都合の悪いことは人間は忘れたり、考えないようにすることもできます。
でも、過去のことを反省することによっても、人間は前に進んでいけると思うんです。ただ「過去のことを反省」という場合に、いろんな反省の仕方があると思います。南部記者の場合は、それが極端に壮絶であったと思います。
最後のシーンは、彼のそれまでの行動(全体的に善い行いばかりしている。他者の異なる立場がよく理解でき、傍観者的な立場で果たしていいのかどうか、気持ちがゆらいでいる)が、実は、壮絶苦闘からきたものであることが何となくわかるようになっています。
性的嗜好というものは、容易には払拭できないものだということを聞いたことがあります。だから、アメリカのある州では、幼児に対する性犯罪者は、出所した後も、近隣の住民にインターネットなどで知らせるという処置がとられていますね。それだけ、ペディスト(性的小児愛好者)というものは、抜け出すのが難しい性癖なのかもしれません。
僕は、彼が一人で、度々、鏡の中をのぞき込んでいたということを考えると、ぞっとしました。彼は、自分の心の闇を自覚していて、それを制御するのに必死だったと思います。自分の中にある、消えない悪に取り込まれないようにするために、彼は必死に生きざるを得なかった。だからこそ、彼は、かなりの善人に徹するという生き方をするしかなかったのだと思います。
一方で、問題について、関係が浅かった人が、正義感で悪いことは悪いというのを聞くとき、このような直線的な心は、時に、問題を解決する力を持つと思います。
しかし、人間の心の闇とか、過去の忌まわしいできごと、過ちなどについて、考えることができるにこしたことはないと思います。できれば、実際に体験していないことでも、その当時の状況や、人たちの行いなどについて知り、自分を重ね合わせて考えていくことが求められると思います。
>Nezuさん、こんばんは。
まず、タイの映画祭で上映が決まったようですね。タイの観光庁が上映に難色を示したというのは、理解はできます。もし、上映をしたら、タイ国内の人々から、相当の批判にさらされるかもしれません。タイの観光促進に資する作品だとは思われないからです。
(タイでは少年、少女の人身売買が行われていて、ブローカーばかりか、警察なども腐敗をしているため、取り締まることができない。NGOや警察の中には、ギャングと通じている人もいて、正しいことをしようとすると命の危険にさらされる…)というような内容
の作品を、進んで上映するのは難しいと思います。
でも、国内での上映を禁止するという措置をとられるのであれば、非常に残念です。少なくとも、自主上映くらいは容認し、問題を解決しようと本気で思う人たちを増やしていくことが必要だと思います。
映画では、少年や少女たちに性交を強要し、それを見て喜ぶという性的嗜好を持つ、太った白人男性や、少女に性的奉仕を強要し、それをビデオで撮影してインターネットに公開する日本人なども描かれています。
少なくとも言えることは、売春を強要されているタイの子どもたちは何とかして救わなければならないということです。
売春を強要している側やブローカーにも、少年の頃、ストリートチルドレンであったり、売春をしなければならなかったという状況に追い込まれていたという事情があるという描き方がされていて、悪を単なる悪だとは描いていないところが、本作品のすぐれたところだと思います。
善と悪は混沌としたところがあって、それでも、問題は解決されなければならないのだと思います。
>Ms.Borderさん、こんばんは。
今年の映画祭には参加できずに残念でしたね。
今年は、特に「神に誓って」というすばらしい作品がありました。
どうやら、パキスタン国内ではDVDが販売されているようです。手に入れる方法を探しているところです。販売サイトが見つかればいいのですけど…。
もし、英語字幕がついていれば、ナターシャも観てくれそうですね。
「神の子どもたち」は本をまだあまり読んでいませんので、映画とどこが違うのかわかりません。文庫本も出ています。ちなみに、僕が住んでいる町の図書館では、単行本が2冊置いてあって、どちらも「貸し出し中」ではありませんでした。何と、一冊は「閉架図書」扱いでした。
映画は福岡では、公開終了したばかりなので、半年くらいしてDVDがレンタル開始になってくれたらなあと思います。
南部記者(江口洋介)の演技が、すさまじかったですね。
以下のコメント、少しぼかして書いていますが「ネタバレ」の可能性がありますので、映画をこれからご覧になる方は、この先を読むかどうかは、ご自身の判断でお願いします。
さて、NGOの集会で、発砲事件が起き、大騒ぎになった時、南部記者の脚に、少年がすがりつきました。
彼は「うわぁ~!!」と叫びましたね。あの演技、僕は、最初は、あんなに大げさな演技、リアリティがないなあ…と違和感を持ったんです。
でも、あのシーンは、違和感を観客にわざと持たせたんだと思います。その後に、映像で、なぜ彼が「うわぁ~!!」と叫んだのかの理由が明らかになっていきます。
僕は過去の過ちを隠し、または、なかったものにし、もしくは、まあ仕方がなかったことと、心の中で折り合いをつけることができる人も、けっこういると思うんです。そうでないと、人間、よいことはできないです。
また、都合の悪いことは人間は忘れたり、考えないようにすることもできます。
でも、過去のことを反省することによっても、人間は前に進んでいけると思うんです。ただ「過去のことを反省」という場合に、いろんな反省の仕方があると思います。南部記者の場合は、それが極端に壮絶であったと思います。
最後のシーンは、彼のそれまでの行動(全体的に善い行いばかりしている。他者の異なる立場がよく理解でき、傍観者的な立場で果たしていいのかどうか、気持ちがゆらいでいる)が、実は、壮絶苦闘からきたものであることが何となくわかるようになっています。
性的嗜好というものは、容易には払拭できないものだということを聞いたことがあります。だから、アメリカのある州では、幼児に対する性犯罪者は、出所した後も、近隣の住民にインターネットなどで知らせるという処置がとられていますね。それだけ、ペディスト(性的小児愛好者)というものは、抜け出すのが難しい性癖なのかもしれません。
僕は、彼が一人で、度々、鏡の中をのぞき込んでいたということを考えると、ぞっとしました。彼は、自分の心の闇を自覚していて、それを制御するのに必死だったと思います。自分の中にある、消えない悪に取り込まれないようにするために、彼は必死に生きざるを得なかった。だからこそ、彼は、かなりの善人に徹するという生き方をするしかなかったのだと思います。
一方で、問題について、関係が浅かった人が、正義感で悪いことは悪いというのを聞くとき、このような直線的な心は、時に、問題を解決する力を持つと思います。
しかし、人間の心の闇とか、過去の忌まわしいできごと、過ちなどについて、考えることができるにこしたことはないと思います。できれば、実際に体験していないことでも、その当時の状況や、人たちの行いなどについて知り、自分を重ね合わせて考えていくことが求められると思います。
>Nezuさん、こんばんは。
まず、タイの映画祭で上映が決まったようですね。タイの観光庁が上映に難色を示したというのは、理解はできます。もし、上映をしたら、タイ国内の人々から、相当の批判にさらされるかもしれません。タイの観光促進に資する作品だとは思われないからです。
(タイでは少年、少女の人身売買が行われていて、ブローカーばかりか、警察なども腐敗をしているため、取り締まることができない。NGOや警察の中には、ギャングと通じている人もいて、正しいことをしようとすると命の危険にさらされる…)というような内容
の作品を、進んで上映するのは難しいと思います。
でも、国内での上映を禁止するという措置をとられるのであれば、非常に残念です。少なくとも、自主上映くらいは容認し、問題を解決しようと本気で思う人たちを増やしていくことが必要だと思います。
映画では、少年や少女たちに性交を強要し、それを見て喜ぶという性的嗜好を持つ、太った白人男性や、少女に性的奉仕を強要し、それをビデオで撮影してインターネットに公開する日本人なども描かれています。
少なくとも言えることは、売春を強要されているタイの子どもたちは何とかして救わなければならないということです。
売春を強要している側やブローカーにも、少年の頃、ストリートチルドレンであったり、売春をしなければならなかったという状況に追い込まれていたという事情があるという描き方がされていて、悪を単なる悪だとは描いていないところが、本作品のすぐれたところだと思います。
善と悪は混沌としたところがあって、それでも、問題は解決されなければならないのだと思います。
>Ms.Borderさん、こんばんは。
今年の映画祭には参加できずに残念でしたね。
今年は、特に「神に誓って」というすばらしい作品がありました。
どうやら、パキスタン国内ではDVDが販売されているようです。手に入れる方法を探しているところです。販売サイトが見つかればいいのですけど…。
もし、英語字幕がついていれば、ナターシャも観てくれそうですね。
「神の子どもたち」は本をまだあまり読んでいませんので、映画とどこが違うのかわかりません。文庫本も出ています。ちなみに、僕が住んでいる町の図書館では、単行本が2冊置いてあって、どちらも「貸し出し中」ではありませんでした。何と、一冊は「閉架図書」扱いでした。
映画は福岡では、公開終了したばかりなので、半年くらいしてDVDがレンタル開始になってくれたらなあと思います。
Posted by Jun Rajini at 2008年10月01日 00:51



